半田市にお住まいで相続手続きにお悩みの方へ

半田市での遺産相続手続きをスムーズに進めるための基礎知識

遺産相続は、大切な財産を次の世代へ確実に引き継ぐための重要な手続きです。

しかし、「何から手をつけたらいいのかわからない」「遺産分割で揉めたくない」などの不安や悩みを抱える方も多く、半田市にお住まいの方からのご相談が増えています。

遺産相続では、適切な対応をしないと財産の価値が大幅に減ってしまったり、相続人同士のトラブルを引き起こしてしまったりする可能性があります。そのため、正しい法律知識を知り、適切に準備や対応をすることがポイントです。

そこで、遺産相続をスムーズに進められるよう、基本的な手続きの流れや相続で起こりがちなトラブルを防ぐ方法、半田市で相続に関する相談ができる窓口などについて解説します。

相続手続きの基本的な流れ

遺産相続の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 死亡届の提出
  2. 相続人の確定
  3. 遺言書の有無の確認
  4. 相続財産の調査
  5. 相続放棄・限定承認の選択
  6. 遺産分割協議の実施
  7. 相続税の申告・納付
  8. 名義変更・相続登記の手続き

手続きには期限があるものも少なくないため、流れを把握して迅速に行動する必要があります。

詳しく見ていきましょう。

1. 死亡届の提出

【期限】

死亡の事実を知った日から7日以内

【手続き内容】

「死亡診断書」または「死体検案書」を市区町村役場や病院で受け取り、必要事項を記入して市区町村役場に提出します。

提出先は、死亡者の死亡地、死亡者の本籍地、届出人の住所地のいずれかの市区町村役場となります。

2. 相続人の確定

【期限】

なるべく早く

【手続き内容】

相続人を確定させないまま遺産相続を始めても、遺産分割協議が無効になりやり直す必要があるなど、相続手続きを適切に進めることができません。

相続人を確定させるには、市区町村役場で被相続人の出生から死亡まで連続した戸籍謄本を申請する必要があります。

戸籍謄本をもとに被相続人の家族関係を読み解き、誰が相続人に該当するか確定させましょう。

平日に市区町村役場を訪れるのが難しい場合や、被相続人の家族関係が複雑な場合などには、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して確実に戸籍を調査することも可能です。

3. 遺言書の有無の確認

【期限】

なるべく早く

【手続き内容】

被相続人が残した遺言書があるかどうか確認するには、遺品を調べる方法や、公証役場や法務局に遺言書の有無を問い合わせる方法があります。

4. 相続財産の調査

【期限】

なるべく早く

【手続き内容】

被相続人の不動産、預貯金、借金など、プラスの財産もマイナスの財産もすべて確認します。

相続財産の調査方法については「遺産隠しが疑われる場合にとるべき対処法や相続財産の調査方法は?」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

5. 相続放棄・限定承認の選択

【期限】

死亡の事実を知った日から3ヶ月以内

【手続き内容】

相続財産調査の結果、プラスの財産よりもマイナスの財産が多いと判明した場合には、相続放棄や限定承認を選択することもできます。

被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所で手続きを行います。

相続放棄・限定承認がどのような相続方法か、申請に必要な書類、注意点などについては以下の記事で詳しく解説しています。

相続放棄の手続きの流れを詳しく解説!注意点や相続方法の種類も

6. 遺産分割協議の実施

【期限】

なるべく早めに着手

【手続き内容】

法的に効力のある遺言書がない場合には、調査して判明した相続財産をどう分割するか、相続人全員で話し合います。

相続人同士で話し合ってもまとまらない場合は、家庭裁判所での調停や地方裁判所での審判を行います。

遺言書はあるが内容に納得できない場合には、法律に基づいて適切な手続きをすることで、遺言書が無効になり協議によって遺産分割ができるケースもあります。

詳しくは「【半田市の相続相談】遺言書に納得できない方へ|遺言が無効になるケースと手続き方法」をご覧ください。

7. 相続税の申告・納付

【期限】

死亡の事実を知った日の翌日から10ヶ月以内

【手続き内容】

相続財産が多く相続税の対象となる場合には、被相続人の住所地を管轄する税務署に申告する必要があります。

ただし、相続財産が基礎控除額を超えない場合には非課税となるため、ご自身で計算して申告・納付の必要があるか判断しましょう。

相続税の基礎控除額は、「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」で計算されます。基礎控除額を超えた分の相続財産に対して、10%〜55%の税率がかけられて相続税額が決まります。

詳しい計算方法や節税対策などについては、下記の記事もご覧ください。

相続税とはなにか

半田市の相続対策|もめないための生前贈与・遺言作成・財産整理

8. 名義変更・相続登記の手続き

【期限】

不動産の相続登記は、その取得を知った日から3年以内

【手続き内容】

遺産分割協議書の内容に従って、相続人が不動産や預貯金の名義変更などを行います。

相続にはこのようにさまざまな手続きが必要となり、期限に間に合うよう迅速に進めることが求められます。

相続手続きをスムーズに進めるためには、専門的な知識をもった弁護士や税理士に相談するのがおすすめです。

相続手続きで起こりがちなトラブルと対策方法

遺産相続では、思わぬ事態が発生し、相続人同士の関係が悪化することがあります。

相続手続きを進める中で起こりがちなトラブルや、トラブルを避けるためのポイントについてご紹介します。

相続手続きで起こりがちなトラブル

・話し合いが長引き、相続税の期限を過ぎてしまう
相続税の申告期限は相続発生から10ヶ月以内。しかし、相続人同士の話し合いがまとまらず、遺産分割が終わらないまま期限が過ぎると、本来適用できた税の軽減措置が受けられなくなりトラブルに発展してしまうケースもあります。

・生命保険の受取人が特定の相続人だけになっていて揉める
生命保険は「受取人の指定」が可能なため、長男だけが全額受け取るなど、他の相続人と不公平感が生じやすく、兄弟間で対立するケースがあります。

・親が知らないところで特定の子どもにだけ生前贈与をしている
親が生前に特定の子どもにだけ「住宅購入資金」や「事業資金」を援助していたことが判明し、「自分だけもらえていない!」と、話し合いが大荒れすることも。

不動産相続で起こりがちなトラブルは?4つの遺産分割方法も解説!」では、不動産相続についてのトラブル事例をご紹介しています。合わせてご覧ください。

相続トラブルを避けるための対策方法 7選

・本人がやること
(生前に備えておくべきこと)
➀遺言書を作成し、財産の分配を明確に決めておく
➁保有している財産をすべて記載した財産目録を作成しておく

遺言書に関しては、法的に有効性が担保される「公正証書遺言」を作成しておくと、相続トラブルの回避に効果的です。半田公証役場で作成することができます。


・ご家族がやること
(相続発生後に注意すべきこと)
➂遺言書の有無を確認する
➃相続人同士の関係を良好に保ち、話し合いが円滑に進むよう努める

・本人・ご家族が共通してやること
⑤相続の基礎知識を押さえておく(法定相続人・法定相続分・相続税の基本など)
⑥相続税が発生するか確認する
⑦必要に応じて弁護士や税理士などの専門家に相談し、対策を検討する

半田みなと法律事務所では、遺産相続や成年後見に関するご相談を多くいただいており、相続に関するトラブルへの対策や解決実績も豊富です。

初回のご相談は30分~60分間、無料です。お気軽にお問い合わせください。

相続手続きを弁護士に依頼するメリット

相続手続きは複雑で、法律の専門知識が求められます。特に、遺産分割協議や相続放棄、遺言書の作成などは、相続人同士のトラブル回避のためにも慎重に進める必要があります。
また、相続税の申告や不動産の名義変更など、手続きごとに必要な書類や期限も異なり、個人で対応すると膨大な時間と精神的な負担がかかってしまうことも。

そこで、法律の専門家である弁護士に依頼することで、次のようなメリットが得られます。

1.相続手続きをスムーズに進められる
相続に必要な書類の作成や手続きを弁護士が代行し、負担を軽減します。

2.相続税対策についてアドバイスが受けられる
税理士と連携し、相続税の基礎控除や節税対策をサポートします。

相続税の節税方法には、生前贈与を活用する方法や、配偶者の税額軽減を適用する方法、生命保険の非課税枠を活用する方法などがあり、ケースごとに適した対策方法を提案します。


3.トラブル防止のための適切な書類作成が可能
遺産分割協議書や遺言書を法的に有効な形で整え、親族間の争いを未然に防ぎます。

4.相続放棄や遺留分請求にも対応
借金がある場合の相続放棄や、不公平な遺産分割に対する請求なども対応可能です。

半田市で相続手続きについて相談できる専門家

半田市で相続手続きをするなら、専門家に相談できる窓口があります。

市民交流センターなどで相続に関する相談ができるほか、弁護士事務所の無料相談を利用する方法もあります。

トラブルなくスムーズに遺産相続を進めるために、弁護士や行政書士などのアドバイスを受けることがおすすめです。

弁護士による無料法律相談

相続や離婚、金銭トラブルなどについて、弁護士に法律相談をすることができます。

半田市内に住民票のある方が対象で、事前予約が必要です。

相談時間は1回30分まで、同一内容の相談は年度内に1回のみ。

相談会場:クラシティ3階 市民交流センター

相談日時:毎月第1・第2・第3・第4土曜日の次の時刻からの30分間

  • 午前の部:9時30分、10時、10時30分、11時、11時30分
  • 午後の部:14時、14時30分、15時、15時30分、16時

電話番号:0569-32-3430(市民交流センター)

詳細ページ:https://www.city.handa.lg.jp/kurashi/sodan/1001883.html

行政書士による無料相談会

相続や遺言などについての無料相談を受けることができます。予約不要です。

相談会場:クラシティ3階 市民交流センター相談室C

相談日時:令和7年11月12日(水曜日)、12月10日(水曜日)

     13時から16時まで

電話番号:0569-22-2154

詳細ページ:https://www.city.handa.lg.jp/kurashi/sodan/1005427.html

不動産相談員による無料相談会

不動産に関する契約やトラブルなどについて相談できます。

予約なしでも相談可能ですが、予約優先です。

相談会場:アイプラザ半田1階 和室102

相談日時:毎月第3水曜日 13時30分から16時30分まで

    (10月は第2水曜日、12月はお休み)

電話番号:0569-84-0613(半田市役所総務課)

詳細ページ:https://www.city.handa.lg.jp/kurashi/sodan/1001889.html

成年後見制度に関する相談

月に1回、知多地域権利擁護支援センターによる巡回相談が半田市で受けられます。

相談時間は1時間以内で、事前予約が必要です。

相談会場:瀧上工業雁宿ホール内(半田市社会福祉協議会)

相談日時:第3木曜日

電話番号:0562-39-3770

詳細ページ:https://www.city.handa.lg.jp/kenko/fukushi/1002387/1005974.html

半田みなと法律事務所の無料法律相談

半田みなと法律事務所では、半田市の相続手続きを幅広くサポートしています。
司法書士・税理士・行政書士と連携し、相続登記や相続税申告などもワンストップで対応可能です。

遺産分割協議の進め方や相続放棄の手続き、遺言書の作成についてもご相談いただけます。

相続問題は法律や税務が絡むため、専門家のサポートを受けることでトラブルを未然に防げます。

財産の引き継ぎには状況に応じた適切な対応が求められるため、早めの準備が重要です。半田市で遺産相続をお考えの方は、ぜひ無料相談をご利用ください。

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